イノイチブックス

思いがけない本との偶然の出会いを

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人それぞれにそれぞれのサードプレイスを

「井の頭一丁目にサードプレイスをつくる」をZOOMで開催(2021.9.23)

「井の頭一丁目にサードプレイスをつくる2021」をZOOMで開催(2021.9.23)

「井の頭一丁目にサードプレイスをつくる」をZOOMで開催

2021.9.23(祝木)は13:00〜15:00まで「井の頭一丁目にサードプレイスをつくる」と題して前半はイノイチブックスのこれまでや現状、課題、今後の取組について私からお話して、後半はサードプレイスをテーマに参加者とざっくばらんにフリートークをしました。参加者は計6名。完全オンライン(ZOOM)で開催しました。

前半はイノイチブックスの紹介

まずは元骨董品屋だった空間をDIYリノベーションしていった経緯や、

イノイチブックスのこれまで(2020.3〜2021.4)

イノイチブックスのこれまで(2020.3〜2021.4)

イノイチブックスは本屋とレンタルスペースをミックスした店舗であり施設であるということ、

本屋とレンタルスペース

イノイチブックスは本屋とレンタルスペースがミックスした店舗であり施設

イノイチブックスに出店している棚の紹介などをしました。

棚番号13番「タイ文庫」

棚番号13番「タイ文庫」の棚主さんは小学生高学年向けに作文添削指導もやっています

後半はフリートーク

参加者のお一人の方がもう縦横無尽にファシリテーションしてくださいまして、皆さんで楽しいトークをすることができました。まちのことや、参加者全員に共通する話題である本や絵本に関することなど気楽にお話ができて良かったです。

後半はざっくばらんなトーク

後半はざっくばらんなフリートーク

人それぞれにそれぞれのサードプレイスを

サードプレイスというとちょっと専門的で学術的と思いきや全然そんなことはないです。自宅や学校、職場とは違う身近で居心地の良い第三の場や場所であるサードプレイスは非常に主観的な言葉であり場所です。行きつけの喫茶店だったり、定期的に通う美容室だったり、いつもの散歩道だったり人によって様々です。最近でしたらオンラインのコミュニティも含まれるかもしれません。

サードプレイスという概念の生みの親であるアメリカの都市社会学者であるレイ・オルデンバーグは20世紀後半のアメリカにおけるマイカーの普及と郊外の拡大、それに伴う都心部の空洞化によりサードプレイスと呼べるような公共の居場所が少なくなってきたことを問題としました。

この問題は現代の日本の都市と郊外にも共通しています。加えて日本の場合は人口減少や超高齢化といった人口構造の問題、長時間労働に代表される滅私奉公的な働き方の問題なども複雑に絡み合って、結果的にサードプレイス的な場や場所が次第に失われていっています。

人それぞれにそれぞれのサードプレイスがあるはずだしあるべきです。自分にとってのサードプレイスは思いがけない発見や気分転換などにつながります。サードプレイスは一つである必要はありません。例えばまちの中にサードプレイスがあちこち点在していて、その時の状況や気分に合わせて行ったり来たりできたら、そのまちはとても魅力的です。

少し大袈裟に言えば、サードプレイスの存在が個人の暮らしの充実や人生の満足に、そしてサードプレイス的な場や場所の存在がまちの魅力に寄与すると考えます。

動画もどうぞ

▼前半部分のお話を動画にまとめましたので良かったらこちらもご覧ください。

上記でも書きましたがサードプレイスはあくまでも人それぞれの主観的な言葉であり場所です。そういう意味で自分に合うサードプレイスを見つけることが必要になってくるというか、実際に自分で知らず知らずにでも選択していると思います。

まちのサードプレイスをつくる、というコンセプトはそういう意味で矛盾しているとも言えます。しかし、サードプレイス的な場や場所を人為的につくることはできると考えていますので、イノイチブックスの試行錯誤に今後もぜひともお付き合いください。

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