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住むまちから暮らすまちへ

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少しずつ進歩しているご近所とのコミュニケーション

目下の課題はご近所とのコミュニケーションです。2021年8月末のご近所からの苦情を受けて、

  1. ご近所に対するスケジュールの事前共有
  2. スペース利用時間を18:00までに短縮
  3. 定休日を土日のいずれかの日に月1回は設ける
  4. スペース利用ガイドの作成と共有

を行っています。これまでは主に月1回発行のイノイチブックスだよりを配布するだけでしたので、ご近所とのコミュニケーションはそういう意味では少しずつ進歩しています。

 
 
 
 
 
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苦情を受けたからこそわかったこと

ご近所からの苦情を招いてしまったこと、ひいてはご近所に迷惑や不快な思いをさせてしまったことは反省すべきですし、問題の所在を明らかにし再発を防ぐ努力をする必要があることは確かです。そういった考えから上記の対応をしています。

まちの多様な人たちが様々な活動をすることで不安や心配になる方もいらっしゃるのだということを事前に想像することができていれば、今回の苦情はたぶん防げました。しかし私の未熟さゆえ、そういった想像を働かせることができませんでした。

一方で苦情を受けて何が問題か、どう対応すれば良かったのか、今後どのように対応を改善すれば良いのかがある程度明確になりました。これは苦情を受けたからこそわかったことであると言えます。

ベッドタウンのその次へ

人口減少や超高齢化、停滞が続く経済、技術の進化、空き家の増加などを背景に、まちのあり方を少しずつ更新させていく必要があるのもまた事実です。例えば「ベッドタウン」についてですがこれは、

  1. 終身雇用や年功序列賃金といった雇用システムの定着*1
  2. 団塊の世代に代表される当時の子育て世代の増加*2
  3. 私鉄各社による沿線開発*3

などを背景に生まれた「住む」ことに特化したまちでした。ベッドタウンの大きな特徴の一つとして昼間人口が夜間人口に比べて少ないことが挙げられます。

イノイチブックスがある東京都三鷹市は、2015年国勢調査によると夜間人口は18万6936人で昼間人口は16万5721人*4ですのでどちらかというとベッドタウンと言えます。

日本では、多くの企業が都心部に集中しているため、都心部に必要な数の住宅をつくることができません。そのため、高度経済成長期以降、通勤できる範囲の郊外に、住宅地を整備してきた経緯があり、都心勤務者が、夜寝るために帰る街を総称して「ベッドタウン」と呼んできました。昼間人口に比べて、夜間人口が多いことも特徴の一つです。
東京の「ベッドタウン」はどんな街?住むメリットとおすすめの賃貸住宅|へや学部|URくらしのカレッジ

子育て、介護、教育、働き方など様々な生活課題が山積する中、「住む」という単一機能に偏ったまちは必ずしも魅力的に映らなくなってきています。

ただ、最近では、寝るだけの機能しかない街は、選ばれ続けられないとして、あちこちの自治体で多様化のための試みが行われています。
特に、急激に変化する働き方に対しては、働く場、創業・起業を支援する場をつくっている街などもあり、街ごとに変化はさまざま。
東京の「ベッドタウン」はどんな街?住むメリットとおすすめの賃貸住宅|へや学部|URくらしのカレッジ

ベッドタウンのその次へ、つまり「住む」一辺倒のまちから働くや学ぶ、遊ぶといった多様な活動がしやすい「暮らす」まちへと、まちのあり方を更新していくことがいま求められています。

 

▼「住む」と「暮らす」の違いについて。

note.com

▼ベッドタウンの特徴や背景について。

katekyo.mynavi.jp

▼合併や分割を繰り返してできた京王電鉄の歴史。

www.keio.co.jp

▼私鉄各社が主体となって沿線開発に取り組んできた歴史。